2020-05-23から1日間の記事一覧

源氏物語 巻四

大堰川のほとりに住居を構え姫と暮らす明石の君に、源氏は姫君を自分の元に引き取って、正妻紫の上の子として育てたいと申し出る『薄雲』の帖。。(なんと、残酷な。。子を取り上げて正妻に育てさせるというのだ)明石の君は、悩みながらも、源氏に従うこと…

源氏物語 巻三

朱雀帝が一番愛する朧月夜と源氏の密通現場を、朧月夜の父右大臣に押さえられた事件は、右大臣の一派へと権力が移っていく引き金ともなる。また、右大臣一派は源氏が後見を任されている東宮を帝位につけようと謀反を企てているという濡れ衣を着せて、官位を…

源氏物語 巻二

8歳の光源氏が、自分好みの女性を求めている中出会った『末摘花』。源氏からの恋文の和歌にも応えられず、ただただ大人しく琴だけを友とする女性は、馬面で鼻が異様に長く垂れ下がって先が赤い。。しかも、その顔を見るのは何度か契りを結んだ後だという。。…

源氏物語 巻一

源氏物語 巻一第一帖「桐壺」では、源氏の誕生から、亡きお母様に生写しと言われる父の後宮藤壺への憧憬の芽生え、左大臣の姫君『葵の上』との気持ちの通わない結婚、何より輝くように美しく聡明な光源氏のディティールがまず描かれて、物語の世界へと誘いま…

自粛生活のお仕事は読書

自粛生活休業中に、何かできることはないかと考えた。本棚を整理して見つけたのは、20年前にお給料日ごとに1冊ずつ買いそろえていた瀬戸内寂聴さんの『源氏物語』10巻。いつか時間ができたら、と思ってしまっていたんだけど、今読まずにいつ読む!と、決…